2022/08/31 18:57

こんにちは!

fukino coffee roasteryの吹野です。

今回は、「コーヒー本来の風味」について書いていきます。

「コーヒー本来の風味」を阻害するものは「雑味」です。
この雑味が厄介なもので、加工・焙煎・抽出などの過程で丁寧に処理をしないと取り除けません。


今回は加工(農園)段階での雑味の処理方法について。

コーヒー豆はとても繊細な農作物です。
苗木を植えてから手間をかけて数年後、ようやく果実が実り、これを加工することで皆様が知っているコーヒー豆になります。

もちろん農作物ですので、どれだけ丁寧に生育されていても欠点豆(虫食い豆やカビの生えた豆など)が混入してしまいます。
これらを現地の農園で働く人たちが手作業(ハンドピック)で取り除いています。このハンドピックを行なうことで良質な生豆だけを選別し、麻袋に詰めて世界中に出荷しています。

スペシャルティコーヒーと呼ばれる豆には様々な要件がありますが、その中にある「際立った風味特性」を味わう上では、このハンドピックは欠かせません。

ハンドピックには、
①コーヒーチェリーの熟し具合をチェックしながら手作業で摘む
②精選後の生豆から欠点豆や石などを取り除く
といった2つの意味があります。
本物のスペシャルティコーヒーは、日本で焙煎前にハンドピックする必要もないぐらい欠点豆の混入はありません。

近年では高品質でユニークなテロワール(地域特性)を楽しめるスペシャルティコーヒーが多く輸入されています。
せっかくスペシャルティコーヒーを楽しむなら、雑味のないコーヒー本来の風味を是非とも味わってください!

この他にも雑味が出る様々な要因がありますが、長くなりすぎますので今回はここまでにしておきます。